公式アプリは？Geminiデスクトップアプリの作り方と使い方

2025年7月5日

GeminiをPCでもっと快適に使いたいと考え、Gemini デスクトップアプリの情報を探していませんか。

しかし、「そもそもGeminiはPCで使えますか？」という基本的な疑問や、WindowsやMacでの具体的な導入方法が分からず、困っている方も多いかもしれません。

この記事では、公式デスクトップアプリの有無から、多くの方が気になる使い方や呼び出し方、さらには日本語での利用方法や無料でどこまで使えるのか、といった点まで詳しく解説します。

また、スマホアプリとの違いや、「知らないうちに勝手にインストールされるのでは？」といった不安にもお答えし、失敗や後悔のない導入をサポートします。

最後まで読めば、あなたも今日からPCでGeminiを最大限に活用できるようになるはずです。

記事のポイント

PCでGeminiをアプリのように使う具体的な手順
WindowsとMacそれぞれの環境に合わせた設定方法
インストール後の基本的な使い方から便利な呼び出し方まで
無料で利用できる範囲と日本語でのスムーズな操作方法

Gemini デスクトップアプリの公式提供状況

そもそもGeminiはPCで使えますか？
Windowsでアプリとして使う手順
Macでデスクトップアプリ化する方法
PWAは勝手にインストールされる？
スマホアプリとの機能的な違いは？

そもそもGeminiはPCで使えますか？

はい、GeminiはPCのブラウザを通じて問題なく利用できます。ただし、2025年7月現在、Googleから公式の「デスクトップ専用アプリ」は提供されていません。そのため、一般的なソフトウェアのようにインストーラーをダウンロードしてPCにインストールすることはできません。

しかし、がっかりする必要はありません。普段お使いのWebブラウザに搭載されている特定の機能を利用することで、Geminiのウェブサイトをまるで独立したデスクトップアプリのように動作させることが可能です。

この方法は「PWA（プログレッシブウェブアプリ）」と呼ばれ、特別なソフトウェアを追加でインストールすることなく、誰でも簡単に設定できます。

デスクトップやタスクバーにGeminiのアイコンを配置し、ワンクリックで起動できるようになるため、作業効率が格段に向上します。この記事では、その具体的な手順を詳しく解説していきます。

Windowsでアプリとして使う手順

Windows PCをお使いの場合、Microsoft EdgeまたはGoogle Chromeを利用して、非常に簡単にGeminiをアプリ化できます。どちらのブラウザも手順は似ていますが、ここではそれぞれの手順を解説します。

Microsoft Edgeの場合

Microsoft Edgeは、Windowsに標準で搭載されているブラウザであり、手軽にアプリ化が可能です。

まず、Microsoft Edgeを起動し、Geminiの公式サイト（gemini.google.com）にアクセスします。
Googleアカウントでログインしていない場合は、ログインを済ませてください。
画面右上のメニューアイコン（点が3つ並んだアイコン「…」）をクリックします。
表示されたメニューの中から「アプリ」を選択し、次に「このサイトをアプリとしてインストール」をクリックします。
確認画面が表示されるので、アプリの名前を任意の名前に変更できます（デフォルトは「Gemini」）。問題がなければ「インストール」ボタンをクリックします。

以上の操作で、Geminiが独立したウィンドウで起動し、スタートメニューやデスクトップにショートカットが作成されます。

Google Chromeの場合

Google Chromeでも、同様の手順でアプリ化が行えます。

Google Chromeを起動し、Geminiの公式サイトにアクセスしてログインします。
画面右上のメニューアイコン（点が3つ並んだアイコン「︙」）をクリックします。
メニュー内の「その他のツール」にカーソルを合わせるか、バージョンによっては「保存して共有」を選択し、「ショートカットを作成」または「アプリをインストール」をクリックします。
「ウィンドウとして開く」のチェックボックスにチェックが入っていることを確認し、「作成」または「インストール」をクリックします。

これで、他のアプリケーションと同じようにタスクバーにピン留めしたり、デスクトップから直接起動したりできるようになります。

Macでデスクトップアプリ化する方法

Macユーザーの方も、Windowsと同様にGoogle Chromeを使えばGeminiをデスクトップアプリのように利用できます。Safariには現時点で同様の標準機能が搭載されていないため、Chromeの使用が最も手軽な方法と考えられます。

手順はWindows版のChromeとほとんど同じです。

MacでGoogle Chromeを起動し、Geminiの公式サイト（gemini.google.com）にアクセスし、Googleアカウントでログインします。
画面右上のメニューアイコン（点が3つ並んだアイコン「︙」）をクリックします。
メニューの中から「その他のツール」を選び、「ショートカットを作成」をクリックします。
表示されたダイアログで「ウィンドウとして開く」にチェックを入れ、「作成」ボタンを押します。

この操作により、アプリケーションフォルダ内にGeminiのアプリが作成され、Launchpadに表示されます。Dockに追加しておけば、いつでもワンクリックでアクセスでき、非常に便利です。

より高度なカスタマイズを求める場合は、「WebCatalog」や「Unite」といったサードパーティ製のツールを利用する方法もありますが、まずは手軽なChromeの標準機能から試してみるのが良いでしょう。

PWAは勝手にインストールされる？

「アプリとしてインストール」と聞くと、意図せず何かがPCにインストールされるのではないかと心配になる方もいるかもしれません。しかし、このPWA（プログレッシブウェブアプリ）という仕組みは、ユーザーが知らないうちに勝手にインストールされることは決してありません。

PWA化は、前述の手順の通り、必ずユーザー自身がブラウザのメニューから「アプリとしてインストール」や「ショートカットを作成」といった操作を明示的に選択した場合にのみ実行されます。

ウェブサイトを閲覧しているだけで、自動的にアプリが作られることはないので安心してください。

また、PWAは通常のソフトウェアと比較して、アンインストールが非常に簡単な点もメリットです。Windowsであれば「設定」の「アプリ」一覧から、Macであればアプリケーションフォルダから、他のアプリと同じように手軽に削除できます。

軽量で動作が速く、ブラウザと連動して常に最新の状態に保たれるため、管理の手間がかからない点も魅力的な特徴です。

スマホアプリとの機能的な違いは？

PCでアプリ化して使うGeminiと、スマートフォン向けの公式Geminiアプリでは、基本的な対話AIとしての機能は共通していますが、いくつかの点で違いが見られます。これは、それぞれのデバイスの特性を最大限に活かすように設計されているためです。

大きな違いは、スマホアプリが持つ機動性とデバイス連携機能です。例えば、スマホのカメラで目の前のものを写しながら質問できる「Gemini Live」のような機能や、音声アシスタントとの深い連携は、スマホアプリならではの利点です。

一方で、PC版はキーボードによる長文のプロンプト入力や、生成された文章のコピー＆ペースト、複数ウィンドウを開いての作業など、デスクワークにおける生産性の高さで優れています。

どちらが良いというわけではなく、用途に応じて使い分けるのが最も賢い活用法と言えます。以下の表に主な違いをまとめました。

機能/特徴	PC版（PWA）	スマホアプリ版
入力のしやすさ	キーボードで長文入力が容易	フリック入力や音声入力が中心
画面の広さ	大画面で多くの情報を一覧できる	コンパクトで見やすいが情報量は限定的
マルチタスク	複数ウィンドウでの作業がしやすい	アプリ切り替えが基本
カメラ/マイク連携	PC内蔵のものが利用可能	高度な連携（Gemini Liveなど）が可能
携帯性	デスクでの利用が前提	いつでもどこでも利用可能
アシスタント連携	限定的	OSレベルでの深い連携が可能

Gemini デスクトップアプリの具体的な操作方法

基本的な使い方とプロンプトのコツ
ワンクリックでの呼び出し方を解説
表示を日本語に設定する方法
基本機能は無料で利用できるのか？
まとめ：Gemini デスクトップアプリの導入手順

基本的な使い方とプロンプトのコツ

Geminiの使い方は非常に直感的です。アプリを起動するとチャット画面が表示されるので、画面下部にあるテキストボックスに質問やお願いしたいことを文章で入力し、送信するだけで対話が始まります。

ただ、より精度の高い、意図に沿った回答を得るためには、プロンプト（指示文）の書き方に少しコツが必要です。漠然とした質問よりも、具体的で明確な指示を出すことが質の高い回答を引き出す鍵となります。

例えば、単に「日本の歴史を教えて」と入力するよりも、「日本の鎌倉時代の特徴について、武士の生活と文化の観点から500字程度で説明してください」のように、以下の要素を含めると効果的です。

役割を与える: 「あなたはプロの編集者です」「あなたは小学生にもわかるように説明する先生です」など。
文脈や背景を伝える: 「新商品の企画会議で使うアイデアを探しています」など。
具体的な条件を指定する: 文字数、形式（箇条書き、表など）、含めてほしいキーワードなどを指定する。
出力例を示す: 「例：『～』のようなトーンでお願いします」など。

これらの点を意識するだけで、Geminiはあなたの意図をより深く理解し、期待以上のパフォーマンスを発揮してくれるはずです。

ワンクリックでの呼び出し方を解説

せっかくGeminiをデスクトップアプリとして導入しても、起動に手間がかかっていては意味がありません。作成したアプリをワンクリックで呼び出せるように設定し、作業効率を最大限に高めましょう。

PWAとしてインストールされたGeminiは、OS上で他のアプリケーションと同じように扱えます。そのため、普段よく使うアプリと同様の操作で、アクセスしやすい場所に配置することが可能です。

Windowsの場合

Windowsでは、「タスクバー」にピン留めするのが最も手軽で迅速なアクセス方法です。Geminiアプリを起動している状態で、タスクバー上のアイコンを右クリックし、「タスクバーにピン留めする」を選択するだけです。

また、スタートメニューに表示されたGeminiのアイコンをデスクトップにドラッグ＆ドロップすれば、デスクトップショートカットも作成できます。

Macの場合

Macでは、起動中のGeminiのアイコンがDockに表示されます。そのアイコンを右クリック（またはControlキーを押しながらクリック）し、「オプション」から「Dockに追加」を選択してください。

これにより、アプリを終了してもDockにアイコンが残り続け、いつでもクリック一つで起動できるようになります。

これらの設定をしておけば、何かアイデアが浮かんだ時や調べ物をしたい時に、ブラウザを立ち上げてブックマークを探すといった手間なく、瞬時にGeminiを呼び出せます。

表示を日本語に設定する方法

Geminiは多言語に対応しており、もちろん日本語での利用が可能です。通常、特別な設定をしなくても、お使いのGoogleアカウントの言語設定や、ブラウザが認識している地域情報に基づいて、自動的にインターフェースが日本語で表示されます。

しかし、何らかの理由で英語など他の言語で表示されてしまう場合もあるかもしれません。そのような場合は、以下の点を確認してみてください。

まず、Googleアカウント自体の言語設定が日本語になっているかを確認するのが最も確実です。Googleアカウントの管理ページにアクセスし、「個人情報」の項目内にある「言語」設定が「日本語」になっているかを見直しましょう。

次に、Geminiの画面内で言語を切り替える設定がないか探します。インターフェースのデザインは更新される可能性がありますが、一般的には画面の左下や右上の設定メニュー（歯車アイコンなど）の中に、言語選択のオプションが含まれていることが多いです。

万が一、これらの方法で解決しない場合でも、プロンプト（指示文）を日本語で入力すれば、回答は問題なく日本語で生成されます。インターフェースが英語でも対話自体は日本語で行えるため、焦らずに利用を続けてみてください。

基本機能は無料で利用できるのか？

はい、Geminiの基本的な機能は、Googleアカウントさえあれば誰でも無料で利用することが可能です。文章の作成、要約、翻訳、アイデア出し、簡単なプログラミングコードの生成といった、日常的なタスクや情報収集の多くは無料版で十分にカバーできます。

Googleは、高性能な標準AIモデルを無料で提供しており、多くのユーザーにとってはこの範囲で十分な価値を実感できるでしょう。

一方で、Googleは「Gemini Advanced」という有料プランも提供しています。

これは、より高性能で最先端のAIモデルを利用できる上位プランです。有料プランでは、より複雑で専門的なタスクの処理能力が高く、一度に扱える情報量が多いといったメリットがあります。また、GoogleドキュメントやGmailなど、他のGoogleサービスとの連携機能が強化される場合もあります。

どちらのプランが適しているかは、利用目的によって異なります。まずは無料で使い始め、その機能や性能を十分に試し、より高度な機能や処理能力が必要になった時点で、有料プランへのアップグレードを検討するのが賢明なアプローチと考えられます。

プラン	モデル	主な特徴	おすすめのユーザー
無料版	標準モデル	基本的な対話、文章生成、情報収集が可能	日常的な利用、初めてAIを試す方
Gemini Advanced（有料）	高性能モデル	複雑な推論、長文の処理、高度な機能へのアクセス	専門的な業務、研究、開発などで頻繁に利用する方